025奇蹄類1

「奇蹄類1……ウマのなかま」とは
野生ウマの祖先モウコノウマの純粋野生種は絶滅したとされるが、家畜化されたウマは世界中に分布する。人類文化と深くかかわり、世界各地で神聖な獣とされてきた。キリストや聖徳太子が厩にかかわる出生譚をもつのも象徴的である。日本には4世紀末に百済からもたらされ、当初は非常な珍獣とされて天皇周辺の人びと以外は騎乗を許されなかった。このような事情もあって、日本でもウマは神々の乗り物とされ、神霊はウマに乗って降臨するという考えも生まれた。今日まで伝わる絵馬や競馬の習俗も、本来は神獣であるウマを用いた祭儀にかかわるものだった。


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