021食肉類8

「食肉類8……オットセイ・アザラシのなかま」とは
日本語のセイウチの語源はロシア語。巨大な牙をもつセイウチはエスキモーたちには霊獣とされ、これを仕留めたとき、牙は直接殺した人間のものとなるが、一昼夜の間は牙をとり除いてはならないとされていた。この禁を破ると部族全体が大きな災厄にみまわれるという。

膃肭臍(オットセイ)の漢字表記は、本来オットセイの雄の生殖器のこと。滋養強壮や精力増大の妙薬として珍重されたが、この動物の雄がハーレムのように数多くの雌を占有することから生まれた俗信だと思われる。江戸時代の日本では漢字をそのまま解釈しヘソ(臍)を手に入れようと苦心したという話も残されている。


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