ドラキュラのイメージもあって、コウモリは悪魔や不吉なもののシンボルとされることも多いが、西洋でも一般に降下してくるコウモリにぶつかれば幸運に恵まれるといわれる。また、カリブ人はコウモリを天使の化身とみなし、夜間、住まいを悪魔から守ってくれる存在として尊重している。中国では蝙蝠の「蝠」が「福」に通じることから、幸福の象徴として考えられてきた。とりわけ5匹のコウモリを描いた図案は「五福」と呼ばれ、長寿・富・高位・健康・子孫繁栄のシンボルとして喜ばれる。日本語の「コウモリ」は「カワホリ」がなまったものだが、その語源は「蚊を好むもの」「川守り」「皮張り」など諸説がある。