かつてヨーロッパでは、キリンはヒョウとラクダの混血動物であると考えられていた。また、天地創造の際に、アイデアの尽きた神が残りものを寄せ集めてつくった動物だとする俗説もあった。キリンは心臓から脳まで高さの差が3メートルほどあるため、最高血圧は300ほどあり、さらに頭を急に動かしても脳溢血や貧血を起こさないよう、特殊な血管網をそなえている。なおキリンそのものは、中国の伝説の霊獣、麒麟とは直接の関係はないが、明治時代に動物学者石川千代松が、麒麟にちなんで命名した。